■平成17年度技術研修会(一般コース)
  「三浦半島の海岸地形巡検と油壺験潮所見学」に参加して

垣内博昭(株式会社中央ジオマチックス 企画開発)

 当日朝に東京駅前に集合した参加者と研究教育委員会の各委員の総勢34名で、貸切バスにて研修地である三浦半島へ向かいました。車内では、前会長の西村先生から三浦半島の海岸地形について分かりやすく講義していただき、予備知識を得ることができました。

 最初の見学地である油壺験潮所では、国土地理院の担当の方から験潮所の役割や構造、歴史などについて説明いただきました。油壺験潮所は、新旧2つの建物があり、現在は新しい建物が観測に用いられているそうですが、明治27年に設置された古い建物も現存しており歴史を感じました。


 次に向かった城ヶ島公園の展望台では三浦半島の海岸段丘地形を望みながら、西村先生から説明がありました。地形図や航空写真と比べながら地形を確認することができました。

 昼食後、城ヶ島の岩場の海岸を歩きながら本日のメインである現地巡検をおこないました。馬の背洞門などの特色ある地形や地層の変化、断層を辿りながら説明を聞きましたが、あいにくの雨のため合羽や傘を差しながらの1時間ほどの巡検となりました。私自身は、地形巡検をおこなうのは初めてでしたが、日頃の仕事とは違うということもあり新鮮に感じました。

 
 

 その後、横須賀市自然博物館へ移動し、三浦半島の自然が分かりやすく展示されており、興味深く見ることができました。

 今回の技術研修では、普段見ることのない験潮所を見学し、私にとっては初めての地形巡検を経験でき有意義なものとなりました。また、本件が測量系 CPD(技術者継続教育)認定プログラムの対象であるとのことなので、参加者にとってはより意味のある研修になったことだと思います。来年も今回と同様、地形巡検を交えたより魅力的な内容の技術研修会を希望します。

 最後に、今回の技術研修会の開催にあたり、三浦半島の地形について講義をしていただいた西村先生、準備していただいた研究教育委員の皆さんには改めて感謝いたします。どうもありがとうございました。

 

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