編集作業は既存の地図、空中写真、現地調査、各種データや資料を収集分析し、これらを使用して地図を作成したり修正することです。
 編集作業は地図調製全般に関する知識と技術が必要で、これによって地図の精度が左右される大変重要な行程です。一般図と主題図とでは基本的な考え方は同じですが、手法・技法が少々異なっています。主題図の編集作業工程は目的とする主題によって異なっていますが、一般図と比較すると、主題図の編集は色と記号の組み合わせ等のデザインに大きな特徴があります。

【編集作業工程】

 

【編集作業工程】

 右に編集実例として主題図の『土地利用現況図』をとりあげています。1:2500の調査原図から1:30000図を編集する場合の作成作業の一部を取りあげてみます。地図上での面的表現の極小限界は0.5mm×0.5mmです。 
  1:30000図上の極小限界は1:2500図上では6mm×6mmとなり、この大きさが最小の単位となります。この大きさを目安にして採否を判断し、製形化して表すようにします。また、表現限界より小さい対象であっても、多く点在する場合は、適宜採用してその地域の特性を表現するようにします。

 

【地図調製のミニ知識】

縮尺と実距離
縮  尺 図上の長さ 実距離 図上の長さ 実距離 実距離 図上の長さ
1:2,500 1mm 2.5m 1cm 25m 1km 40cm
1::5,000 1mm 5m 1cm 50m 1km 20cm
1::10,000 1mm 10m 1cm 100m 1km 10cm
1:25,000 1mm 25m 1cm 250m 1km 4cm
1:50,000 1mm 50m 1cm 500m 1km 2cm
1:200,000 1mm 200m 1cm 2000m 1km 0.5cm
1:500,000 1mm 500m 1cm 5000m 1km 0.2cm